こんな方におすすめ
- 実験レポートを効率よく終わらせたい方
- 実験レポートの書き方のコツを知りたい方
- 実験レポートを少しでも楽に終わらせたい方
本記事の内容
- 細かい時短の積み重なりが大きな時短に!
- 書き方の時短テク3選!
これまでの記事では,ショートカットやエクセルの時短テクなど,おそらく皆さんが一度は考えたことがあろう課題に対して,ピックアップして紹介してきました。
本記事では,おそらく皆さんが「まだ意識したことなかった」と言ってもらえるような内容になっています。
細かいところですが,最終的には大きな時短になって返ってくると思います。
Contents
細かい時短の積み重なりが大きな時短に!
これまでの記事では,ショートカットやエクセルの時短テクといった,比較的時短に与える威力が大きいもの取り上げてきました。
今回は,ショートカットやエクセルの時短テクのよりも簡単で実践しやすい小技をまとめてみました。
ただし,簡単にできるが故,威力はショートカットなどよりは弱いです。
しかし,細かい時短の積み重なりが最終的に大きな時短につながります。ぜひ実践してみてください。
書き方の時短テク3選!
では,レポートを書くときに実践できる時短テクを紹介していきます。
- 図1,2,3…は止めるべし
- グラフの貼り付けで「図(U)」は止めるべし
- 表の貼り付けは「図(U)」を選択すべし
順に説明していきますね。
図1,2,3…は止めるべし
早速,どういうこと?となりますよね。
レポートに図を挿入するときに,図の下に図のタイトルをつけますよね。
そのタイトル前に「図1」みたいに番号を振ると思います。
まさか,図1,図2,図3と順に振ってしまっていませんか?
「うわ,自分してたわ」っていう方は,少し改善した方がいいかもしれません。学校でその部分の書き方を指定されていたら改善できませんが,改善できるのであれば改善しましょう。
結論:図1-1,図1-2,図2-1,図2-2
と書いていきましょう。
では,図1,図2,図3と順に振っていくと何が起きてしまう説明しましょう。
図1,図2,図3と順に振っていくと何が起きるかというと,途中で,「あれ?何番まで番号振ったっけ?」という現象に陥るということです。
図の数が10個までならまだしも,20個くらいまで来るともう何番まで振ったかわからず,いちいち該当箇所までワードの文章をスクロールしなければいけません。
そのスクロールは確実に時間の無駄です。
また,その図を掲載してからも後の方で再びその図について言及する場合が多いですよね。
「図〇〇に示したとおり,…」のように。
このときに,図の番号を参照しやすいのです。
では,図1,図2,図3と順に振っていくのではなく,どうすればいいのかというと,図1-1,図1-2,図2-1,図2-2と書いていくというわけです。
具体的には,「2. 方法」で1個目に挿入したグラフには「図2-1」,2個目に挿入したグラフには「図2-2」,「3. 結果」で1個目に挿入したグラフには「図3-1」,2個目に挿入したグラフには「図3-2」のように,章の番号と紐づければよいのです。
もっといえば,「3. 結果」で「3-1 酢酸エチルの収率」のように,さらに章立てしている場合には,「図3-1-1」のように書くとなおいいと思います。
もちろん,図に限らず,表についても表1,表2,表3よりは,表1-1,表1-2,表2-1がおすすめです。
しかし,図1-1,図1-2,図2-1,図2-2と書いていくデメリットもあります。
実は,4年生や院の2年生が書く論文(卒論・修論)ではこのような書き方をせず,図1,図2,図3の書き方で書くからです。
確かに,いままでの記事で「実験レポートは卒論や修論の練習」というお話をしてきたので,そんな時短テク意味ない!と考える人はいるかもしれません。
しかし,時短できるところは時短しておく方がいいのでは?と個人的には思います。
グラフの貼り付けで「図(U)」は止めるべし
レポートに(ワードに)グラフを貼るときに,ほとんどの方はエクセルなどの表計算ソフトで作成したグラフを載せると思います。
そのときに,エクセル上でグラフをコピーし,ワードに貼り付けるときに,どんな貼り付けオプションを使っていますか?
貼り付けオプション
貼り付けオプションって何?って方に向けて軽く説明すると,貼り付けオプションは,コピーした内容のなかで,どんな要素を貼り付けるのかを選択できるものをいいます。
例えば,文字の色などの書式を貼り付けるのか,文字だけを貼り付けるのかを選択できるということです。
貼り付けオプションは「Ctrl + V」で貼り付け後に,右下に,貼り付けオプションのマークが出てきますよね。
これのことです。
話を戻して,みなさんはこのとき,どんな貼り付けオプションを選んでいますか?
「貼り付けオプションなんて気にしていなかった!」,「存在は知っていたけど,使いこなせていない」,「いままで図で貼り付けていた」という方もいると思います。
エクセルなどの表計算ソフトで作成したグラフをワードに貼り付けるときに選択すべき貼り付けオプションは
- 「貼り付け先テーマを使用しデータをリンク(L)」
- 「元の書式を保持しデータをリンク(F)」
を選択します。
共通しているのは「データをリンク」です。
どういうことかというと,エクセルの数値データを貼り付け先であるワードとリンクするということです。
これの何が良いかというと,もしエクセル上でデータ入力の間違いが見つかった場合,エクセルのデータを書き直すだけで,ワードにもそれが反映されるということです。
貼り付けオプションで「図(U)」を選択してしまうと,データがリンクしないので,再度コピーして貼り付けをする必要が出てきます。
さらには,図で貼り付けてしまうと,デザインの変更ができませんが,データリンクを選択しておくと,エクセルを開かずともワード上だけで線の色などの書式を変更することができ便利です。
データリンクで貼り付ける際のデメリットは,貼り付けた先でグラフを移動させるときに図形のようにひと塊ではないため,少し扱いにくいということくらいですかね。
表の貼り付けは「図(U)」を選択すべし
先ほどはグラフの貼り付けでしたが,逆に表は「図(U)」で貼り付けるべきです。
これは,容易に想像がつくと思いますが,他の貼り付けだと書式が崩れてしまうからですね。
ただしこの話に関係するのは,エクセルで表を作成している方に限った話であって,ワードで表を作成している人にとっては無関係な話です。
まとめ
ポイント
- ×図表1,図表2,図表3 → 〇図表1-1,図表1-2,図表2-1
- グラフの貼り付けオプションは,データリンク
- 表の貼り付けオプションは,図
でした。少しマニアックな話になってしまいましたが,細かいところに気を配っていると,周りと大きな差を作ることができます!