こんな方におすすめ
- 置換の方法を知りたい人
- レポートや論文を効率よく書きたい人
- ワードを使いこなし時短したい人
- 特定の文字を変換したい
本記事の内容
- 置換機能とは?
- レポート・論文で使える置換機能
- 置換機能の注意点
レポートや論文を書いているとき,一括で文字を変更したいとき出てきますよね?その方法をご紹介します。置換機能を使いこなせば,時短間違いなし!
本記事では、レポートや論文執筆時に役立つ置換の方法をご紹介します。
Contents
特定の文字を変換したい
まずは,最終的にどんなことをやりたいのかここで確認しておきましょう
下記のような文章があったとします。
この文章中のひらがた表記の「ばね」の部分を一気にカタカナ表記の「バネ」に変換したい場合,一個一個手動で変換するのは面倒だし,時間もかかります。そこで,置換機能を使います。
置換機能を使うと,指定した部分を一気に変換してくれ,時短につながります。
置換機能とは?
置換機能には,上で示したように,「特定の文字を別の文字に置きかえる」という基本的な機能のほかに,
- 特定の文字を一括削除
- 特定の文字の装飾(太字・斜体・フォント・上付き・下付き・フォントなど)
などの機能が使えます。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
特定の文字を一括削除
置換機能には,指定した文字を一気に消す機能があります。上の例で言えば,「ばね定数」の「ばね」の部分を一括削除するなんてこともできてしまいます。具体的なやり方は後半に書いています。
特定の文字の装飾
置換機能には,指定した文字の修飾を一気に行ってくれる機能も備わっており,通常の置換機能は知っているけど,これを使いこなせている方はまだ少ないと思います。差がつくところですね。文字の装飾とは,フォント・太字・斜体・大きさ・上付き・下付き・色などのことを指します。
上の例で言えば,「ばね定数」の「ばね」の部分だけ,フォントを大きくしたり,「ばね定数」の「定数」の部分だけ文字の色を赤色にするといったことができます。(そんなことする機会ないですが。。。)
以上のように,置換機能には「文字を置き換える」以外にも様々な便利機能が備わっています。
置換機能を使えこなせれば,ものすごく時短につながることがご理解いただけたかと思います。
それではここから具体的に置換機能の使い方をご紹介します!
レポート・論文で使える置換機能
レポートや論文でよく使う置換機能は,以下の3つです。
- 指定した文字を一気に置換する
- 指定した文字を一括削除する
- 指定した文字の装飾を一括変換する
ひとつずつ詳しく説明します。
指定した文字を一気に置換する
まずは,もっとも一般的な置換の方法をご紹介します。
1「Ctrl + H」を押して,検索と置換ウィンドウを呼ぶ。
2「検索する文字列」と「置換後の文字列」を入力する。
3置換を実行する。
一個一個置換していく場合は左の「置換」,一括置換の場合は右の「すべて置換」を選択します。
後述しますが,一括置換は一瞬で置換されるので便利ですが,意図しない部分まで置換され,気づきにくい場合が多いので,左の「置換」で一個ずつ確認しながら置換することをおすすめします。
4置換完了!
指定した文字を一括削除する
次に,指定した文字を一括削除する方法です。
1. 「削除したい文字列」を入力し,と「置換後の文字列」は空白にする。
2置換を実行する。
3.一括削除完了!
指定した文字の装飾を一括変換する
最後に,指定した文字の装飾(フォント,大きさ,色,上付き,下付き)の一括変更について説明します。
1.Ctrl+Hで検索と置換ウィンドウを呼んで,「オプション(M)」を選択する。
2「あいまい検索(日)(J)」のチェックを外す。
3「特殊文字(E)」⇒「検索する文字列(F)」を選択する。
「特殊文字(E)」を選択する前に,“「置換後の文字列」にカーソル入れる”ようにしてください。カーソルを入れないと,別の選択肢が出てきてしまいます。
4すると,「検索する文字列を意味する「^&」が自動入力される。
この場合は,「ばね」を検索するので,置換後の文字列も「ばね」を意味します。
5.「書式(O)」を選択する。
6文字飾りで,「上付き(P)」のみにチェックを入れ,それ以外はすべて外す。
この「検索する文字」ウィンドウで検索する文字列にどんな装飾を施すかを選択することができます。プレビューのところで確認するといいでしょう。
7これで,「ばね」を上付き文字の「ばね」に変換できました。
特定の装飾が施された文字のみを置換する
応用編として,「特定の装飾が施された文字のみを置換する方法」をご紹介します。早速,例を見ていきましょう。
1つ目の「ばね」を黒字に,3つ目の「ばね」を赤字⇒黒字に変換し,上付きを解除することを想定しましょう。では手順に移ります。
1今まで通り,図のように入力し,「書式(O)」⇒「フォント(F)」
「書式(O)」を選択する前に,「検索する文字列」にカーソルを当て,入力状態にしてください。選択できているかは,「書式(O)」の左上の表示が「検索」となっていればOKです。このとき,「置換」になっていれば,「検索する文字列」にカーソルを当て,入力状態にしてから「書式(O)」を押下しましょう。
2検索したいフォントの色を指定する。
うまく選択できているかプレビューで確認しましょう。
3先ほどと同様,「書式(O)」⇒「フォント(F)」を選択する。
やり方は検索のときと同様で,「書式(O)」に進む前に,「置換後の文字列(I)」をクリックしましょう。
4置換後のフォント色と文字飾りのチェックをすべて外す。
文字飾りのチェックをすべて外すことで,「なんの装飾も施さない文字」へ置換することができます。
5最後に,どんな文字からどんな文字に置換するかを確認する。
6一気に置換できた。
置換機能の注意点
ここまで具体的な置換方法を見てきましたが,注意しなければならないこともあるのでご説明します。
検索する文字の範囲
下の図のように置換したい場合はどのようにすればいいでしょうか?
正解はこうですね。
ここで,検索する文字列に「バネ」,置換後の文字列に「ばね」と入力してしまうと,3つ目の「バネ」も「ばね」になってしまいます。ここは,少し頭を使わないといけないところですね。
一括置換に注意
一括置換は非常に便利ですが,意図しない文字列も一斉に置換されてしまう場合もあります。さらに,一括置換で変換した箇所が確認できないので,気づかぬうちに変なところが置換されていたなんてことにもなりかねません。
おすすめは,「すべて置換」ではなく,「置換」で一個一個置換する文字を追っていきながら置換することです。そうすることで,意図しない置換を防ぐことができます。
まとめ~置換でできること~
置換機能一覧
- 指定した文字の一括変換
- 指定した文字の一括削除
- 指定した文字の装飾の一括変換
使いこなせれば,大きな時短につながるので,ちょっとずつ使えるようになりましょう!