こんな方におすすめ
- 学生実験レポートの表の書き方を知りたい方
- レポートに載せる表をきれいな体裁に仕上げたい方
- エクセルを用いて表を書きたい方
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 表はエクセルを用いるべし!
- 実験レポートの表の書き方
- 美しい体裁にするために気を付けること
学生実験レポートでグラフとともに必ず記載するのが「表」。
表もグラフ同様,実験結果を見やすく整理したものです。
よって,美しい体裁に仕上げるのも求められる技術のひとつです。
Contents
表はエクセルを用いるべし!
まず,学生実験で用いるレポートをどんなツールを使うべきかで悩んでいる方もおられると思いますが,結論から言えばエクセルです。
もちろん,デメリットも存在しますが,総じてメリットが上回ると考えています。
何においても一長一短ですからね。
別記事で紹介しますが,エクセルだけでなく,ワードやパワポでも表は作成できます。
それぞれの使い分けについて軽く触れておくと,
- 早さ重視 ⇒ ワード
- バランス重視 ⇒ エクセル
- 見た目重視 ⇒ パワポ
というイメージで捉えていただければと思います。
では,前置きはこの辺にしてさっそくエクセルを用いた表の書き方をご紹介します。
実験レポートの表の書き方
まず,エクセルを開いて,以下のようなデータのタイトルと数値を入力します。今回は,フックの法則を例に表を作ってみます。
「/単位」という形で書きました。(単位の書き方については後述します。)
各セルの文字を中央寄せにするために,表を全選択し,中央寄せボタンを選択。
「表示」タブの「表示」⇒「目盛線」のチェックを外す。
シンプルになりました。あとは,フォントを変更していきましょう。
表を全選択し,「ホーム」タブの「フォント」でフォントを変更していきます。今回は,日本語フォントに「游明朝」,英数字フォントに「Century」を使ってみます。(フォントについての詳細は後述します。)まず,游明朝を選択。順番が大事です!
次に,もう一度フォント選択で「Century」を選択。
これで完成しました。「質量」,「ばねの位置」などの日本語は「游明朝」に,「0」,「mm」などの英数字は「Century」が適用されています。これをレポートに貼り付けるため,Ctrl+Cでコピーします。
ワード上で,Ctrl+Vで貼り付けましょう。すると,体裁が崩れてしまいます。
そこで,貼り付けてすぐに,Ctrlを押すと,貼り付けオプションが出現します。左から4番目の「図形」を選択します。
これで,完成です!
美しい体裁にするために気を付けること
表の書き方を説明してきましたが,注意する点があります。
- 枠線は引きすぎないようにする
- 単位の書き方は注意する
- フォントはレポートに合わせる
ひとつずつ見ていきましょう。
枠線は引きすぎないようにする
作成した表をもう一度見てみましょう。
今回作成した表の枠線は3本だけです。
例えば,以下のような表はどうでしょうか?
上の表とどちらが見やすいですか?
これは圧倒的な差だと思います。
実験で用いる表は,見やすさ重視ですから,むやみに線を引けばいいというわけではありません。
ポイントとして,枠線はデータタイトル(「質量」,「ばねの位置」)のセルの上下2本引き,表の一番下に1本の合計3本引くことです。
- データタイトル(「質量」,「ばねの位置」)のセルの上下2本
- 表の一番下に1本
単位の書き方は注意する
次に,単位の書き方に少し注意することがあります。
今回は,「/単位」という形で書いてきました。
他にも,「[単位]」,「(単位)」という書き方があります。
特に指定がなければ,個人的なおすすめは,「[単位]」か「(単位)」です。
なぜかというと,「/単位」にすると,例えば,単位が「m/s」の時は,「/m/s」となり,みにくくなるからです。
もし,「/ 単位」の形を使うのなら,「m/s」⇒「ms-1」のように,指数で書くようにすると,見にくいという状況は生まれにくくなると思います。
フォントはレポートに合わせる
最後の注意点としては,フォントです。
例えば,レポートの本文で,日本語フォントを「游明朝」,英数字フォントを「Century」で設定している場合,表内のフォントもそれに合わせてあげることをおすすめします。
表の書き方の項でも説明しましたが,表のフォントを設定するときは,順番が大切になってきます。
必ず,日本語フォント ⇒ 英数字フォントの順で設定するようにしてください。
逆にしてしまうと,すべてが日本語フォントになってしまいます。
軽く理由について触れておくと,日本語フォントは,日本語と英数字の両方に対応しているのに対し,英数字フォントは,英数字にしか対応しておらず,日本語には対応していないからです。
ですから,英数字フォントを設定した後に日本語フォントを設定すると,日本語部分だけでなく,英数字部分も日本語フォントに変更されてしまうというわけです。
話がわき道にそれましたが,日本語フォント ⇒ 英数字フォントの順は守ってくださいね。
まとめ
今回は,実験レポートで必ず扱う表の書き方をご紹介してきました。
表もグラフと同様,見やすさを重視することが大切です。
今回ご紹介した書き方の手順をマスターして,手際よく表を作成していただければと思います。