こんな方におすすめ
- 実験レポートの方法の書き方を知りたい方
- 方法の書き方がわからない方
- 方法を書く上でのポイントを知りたい方
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 方法を書く手順
- 方法を書く上での注意点
実験レポートの実験方法は各項目の中でも比較的書きやすい項目だと思います。
しかし,書きやすいがゆえに,適当に書いてしまい,減点をくらってしまうケースがあると思います。
この記事でポイントを紹介するので,ぜひ押さえていただきたいです。
Contents
方法を書く手順
基本的にはテキストを参考に!
結論から言うと,実験方法に記載する内容は,実験テキストに記載されている内容を参考にすればOKです。
まずは,実験当日のことを頭に思い浮かべて何をやったのかを思い出しましょう。
頭にイメージできたら,テキストを参考にして書いていきます。
この際に,文言などをテキストからパクるといいと思います。
「テキストの表現をパクっていいの?」と思われる方もいると思いますが,背景,結果,考察とは違い,自分で考えるところがないのが実験方法の項目ですから,採点者は,文章表現にそこまでこだわって採点はしないように考えられるからです。
つまり,書くべきことがきちんと書かれているかを軸に採点しているので,パクっても大丈夫だということです。
そして,実験方法に最低限記載しなければいけない内容があります。
- 実験条件を書く
- 実験器具の名称を記す
順に見ていきましょう。
実験条件を書く
実験方法の項目には,室温や試験片の長さなどの実験条件も記します。
試験片の長さなどは,実験内容によっては,結果の項目に書くこともあるので,臨機応変に対応してください。
実験方法に書くか,結果に書くかの区別は,「ある目的を達成するために必要な数値・データであるか」という視点で考えればいいと思います。
例えば,長さを測定することが目的なら,試験片の長さの測定結果は結果に書けばいいですし,その試験片を使って,別の実験を行ったりする場合は,試験片の長さは実験条件に当たりますから,実験方法に記載するのがいいと思います。
実験器具の名称を記す
実験方法の項目には,実験で使用した器具や装置の名称もあわせて書くようにしましょう。
引張試験を行った際に引張試験機を使ったのであれば,その試験機のメーカー名と品番を記しましょう。
実験器具や装置の名称を記す理由としては,実験方法を読んだ人が実験を完全に再現できるようにする必要があるからです。
詳しくは,後述します。
方法を書く上での注意点
実験方法を書く上で注意する点がいくつかあるので紹介します。
- 読んだ人が実験を再現できるように意識する
- 約〇〇は無し!
- 実験当日に行ったことのみ記載する
- 箇条書きはダメ
それでは順に見ていきましょう。
読んだ人が実験を再現できるように意識する
これは先ほど少しお話ししましたが,実験方法の項目を書く上で最も気を付けることは,「この実験方法の項目を読んだ人が,自分が行った実験と全く同じように実験を行えるようにすること」です。
これに気をつけておけば,確実に書きやすくなりますし,読み手ファーストのいい文章になります。
ぜひ意識してみてください!
約〇〇は無し!
先ほど,テキストを参考にしようというお話をしましたが,そこで気をつけるべきは,特に「試薬量」です。
例えば,テキストには,「酢酸10 mLを量りとり,,,,」と書いてあっても,実際に実験では,9.87 mLであれば,実験方法には「酢酸9.87 mL」と記載しなければいけません。
これは,試薬量に限らず,試験片の寸法測定も同様のことが言えます。
実際に実験で得られた数値を書くようにしましょう。
実験当日に行ったことのみ記載する
これも似ていますが,テキストに記載されているが,実際には実験ではやらなかった過程などあると思います。
これらは,実験方法の項目に書く必要はありません。
しかし,実験条件であれば,実際に測定していなくても,書いておいてもいいかもしれません。
なぜなら,実験条件というのはないと実験ができないからです。
箇条書きはダメ
最後の補足として,箇条書きはいけないことに注意しましょう。
慣れていない方にとっては,実験手順を箇条書きで書いてしまいがちですが,一連の文章で書くようにしましょう。
ただし,以下のように,方法を章立てで区切るのはありだと思いますし,読みやすくなるのでおすすめです。
まとめ
今回は,実験方法の書き方をご紹介してきました。
上記のポイントを押さえていただき,確実に満点をもらえるようなレポートを書けるようになっていただければ嬉しいです!