こんな方におすすめ
- 近似曲線の引き方を知りたい
- 特定部分の近似曲線の引き方を示したい
本記事の内容
- 近似曲線の引き方
- 特定部分の近似曲線の引き方
本記事では,エクセルを用いた近似曲線(直線)の引き方と特定部分の近似曲線の引き方をご紹介しています。
近似曲線の引き方
今回は,このようなデータを用意してみました。これに,近似曲線(直線)を引いていきたいと思います。
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1「グラフのデザイン」⇒「グラフ要素を追加」を選択。

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2「近似曲線」⇒「線形」を選択。
今回は,線形に近似したいので,「線形」を選択しましたが,状況に合わせて近似曲線の種類を選択してください。

これで近似曲線が追加できたので,色などの書式を変えていきましょう。

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4近似曲線を選択した状態で右クリック⇒近似曲線の書式設定を選択

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5線の色:単色 ・ 色:(一般的には)黒 ・ 実線 / 点線:実線 に設定

これで近似曲線の体裁もレポートに適したものになりました。

しかし,レポートに近似曲線を引く場合は一般的に,近似曲線の数式とR2値を明記しておくことが多いです。
次に,これらの追加方法を紹介します。
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6「グラフマーク」⇒図のように2か所にチェックを入れる
これだけで,グラフに数式とR2値が表示されます。


R2値というのは,簡単にいうと,近似曲線がプロットとどれだけ解離しているのか示した数値で,1に近いほど近似精度が高いことを示します。

これで近似曲線を引くことができました。
これらの過程をいちいち作っていくのは面倒くさいので,ぜひテンプレートに保存しておいてください。テンプレートについてはこちらの記事を参考にしてください。
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エクセルを用いた学生実験のグラフの書き方~効率の良い書き方~
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特定部分の近似曲線の引き方
近似曲線を作成するのに慣れてくると,データ全範囲に対して近似するのではなく,データの一部分だけに近似を適用したいときが出てくると思います。
そこで,データの特定部分の近似曲線を引く方法をご紹介します。
step
1「グラフのデザイン」⇒「データの選択」を選択。

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2「追加」を選択し,データの系列を増やします。

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3近似したい特定部分のデータ範囲を指定します。
今回は,4≤x≤8の範囲を指定してみました。入力できたら「OK」⇒「OK」です。


こんな感じで指定した範囲が適用されているか確認しておきましょう。

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4特定データ(オレンジデータ)を選択した状態で,近似曲線を引く。

これで,特定部分のみの近似曲線が引けました。あとは,体裁を整えましょう。要領は先ほどと同じです。

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5「マーカー」⇒「塗りつぶしなし」と「枠なし」を選択。


特定部分のデータプロットの色がオレンジ色に着色されているので,見えなくしたわけですね。
図のように,どこの範囲で近似曲線を引いたのかを明記したい場合

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+α近似曲線を選択した状態で「近似曲線のオプション」に進み,「始(終)点矢印の種類」を変更します。

これで完成です。
