こんな方におすすめ
- 実験レポートにおける単位の扱い方を知りたい方
- 数式の単位の書き方を知りたい方
本記事の内容
- 文章内の単位の書き方
- 数式内の単位の書き方
- 図表中の単位の書き方
本記事では,実験レポートにおける単位の書き方をご紹介します。本記事を読めば,実験レポートにおいてどのように単位を書けばよいかがわかります。
単位はめっちゃ大事!
書き方の前に少しだけ,単位の重要性について説明させてください。科学において単位がないと,モノを測る尺度が失われ,どんな物理量なのかがわからなくなってしまいます。
日常会話で,「サウナから上がったら,1キロ減っていた。」といった場合,「1キロ」というのは,「1 kg」のことだと誰しもがわかりますよね。
しかし,科学の世界では,それは許されません。体重なら「g」,速さなら「km/s2」といったように,きちんと単位を添える必要があるのです。
また,実験レポートにおいても,単位が抜けていたり,誤った単位を書いてしまったりすると減点をくらうので気をつけましょう。
ここまで,単位の重要性に触れてきました。早速,単位の書き方についてみていきましょう。
文章内の単位の書き方
文章の中で単位を書くときは,「試薬Aを1.2 g量り取り,」のように書きます。数値と単位の間に半角スペースを必ず入れましょう。
ただし,割合を表す「%」や温度を表す「℃」,角度を表す「°」などは半角スペースで開けなくても大丈夫です。
数式内の単位の書き方
数式内でも必ず単位をつけなければいけません。これは結構見落としがちな点であり,多くの学生さんが原点をくらう箇所でもあります。
ただし,数式で単位を書くのは,文字で与えられた数式に具体的な数値を代入するときだけです。
また,どの部分に単位を書くのかに関わらず,単位は斜体(イタリック体)ではない普通の直立の字体にしましょう。特に,数式では初期設定で斜体になるので,単位の部分だけ「Ctrl+I」で斜体を解除するようにしましょう。
例えば,フックの法則に具体的な数値を代入してみると,
のようになります。
補足
“〇/〇”のような分数型の単位を数式の中で用いると,分母分子が上下に並んでしまい,その都度右クリックで横の分数型に変換する手間がかかってしまいます。それを解消するために,“〇・〇-1”のインバース型を使うといいと思います。
図表中の単位の書き方
図(グラフなど)はこのように書きます。
表はこのように書きます。
無次元の場合
[arb.]あるいは[arb.unit]あるいは[a.u.]と書きます。これは,任意単位の英語「arbitrary unit」から来ています。