こんな方におすすめ
- 学生実験のレポートのグラフの書き方を知りたい方
- グラフを早く書きたい方
- グラフを書くのが面倒くさい方
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- そもそもグラフってなぜ書くの?
- 学生実験のグラフの書き方
- グラフを早く効率よく書く方法(テンプレート化)
学生実験でレポートを書く際に,必ず添付するグラフ。
グラフは,実験結果を視覚的に報告するための最強の方法です。
今回は,学生実験のグラフの書き方をご紹介していきます。
そもそもグラフってなぜ書くの?
まず,グラフの書き方をご紹介する前に,グラフを書く重要性について少し触れておこうと思います。
毎回のレポート提出でグラフを書くことを面倒くさいと思う方は読んでいただけると,少しはやる気になるかもしれません!
グラフは,実験で得られたデータを視覚的に表したものです。
この記事でレポートは,報告書だというお話をしましたが,自分の得た実験結果を他者に報告するためにも,グラフという視覚的情報は読み手に伝わりやすいのです。
グラフがあるレポートとグラフがなく文字だけのレポートでは,前者の方が圧倒的に説得力があります。
グラフを挿入することで,データの変化の仕方や大小関係などがパッと見ただけでわかりますよね。
また,グラフを素早く書くことも求められます。
卒論や修論など,実験の難易度や求められるレベルが上がれば上がるほど,グラフの挿入数は格段に上がります。
例えば,ひとつのグラフに対して,3分書く時間を短縮できたとして,10個のグラフを書くとなったら,それだけで30分の時間短縮になります。
卒論や修論のなどの今後のためにもグラフの書き方,効率よくグラフを書く方法を知っておくことが大切だと考えています。
それでは前置きはこの辺にして,さっそくグラフの書き方を見ていきましょう。
学生実験のグラフの書き方
今回は,エクセルを用いて説明させていただきます。
適当にこんなデータを用意してみました。
まず,データを選択した状態で「挿入」タブの「グラフ」の右下のマークをクリックします。
「すべてのグラフ」を選択する。
「散布図」を選択。
今回は,「データX」と「データY」の関係をグラフ化したいので,右のグラフを選択しましょう。
「グラフのデザイン」タブ⇒「グラフ要素の追加」をクリック。
「軸ラベル」⇒「第1縦軸」と「第1横軸」を選択する。
初期設定ではグラフのタイトルが表示されるので,消してしまいましょう(「Deleteキー」で消せます)。グラフタイトルは,通常,ワード等の貼り付け先で記載します。横軸と縦軸のラベル名を変更しましょう。
こんな感じだと順調です!ただ,まだ実験レポートに適した体裁ではありませんから,直していきましょう。
グラフの上で右クリックをして,「グラフエリアの書式設定」をクリック。
まずは,一番外枠の線を消してしまいましょう。「枠線」⇒「線なし」を選択。
次に,グラフの横軸をクリックし,「線」⇒「線(単色)」⇒「色」で「黒」を選択。(エクセルの初期設定では,枠線等の線はすべてグレーになっています。)
縦軸も同様に変更する。
プロットエリア内の横線をクリックし,「Deleteキー or Back apaceキー」で削除。
縦線も同様に削除。
プロットエリアをクリックして「枠線」⇒「線(単色)」⇒「色」⇒「黒」を選択。
プロットをクリックし,「マーカー」⇒「塗りつぶし」⇒「黒」,「枠線」⇒「黒」を選択。(実験レポートは基本的に白黒が推奨されているので,データ群が一個の時は特に指示がない限り黒で表示するといいと思います。)
最後に,軸の目盛りを内向きに設定します。横軸を選択し,「軸のオプション」⇒「目盛」⇒「目盛の種類」⇒「内向き」を選択。縦軸も同様に内向きに設定しましょう。
これで完成です!長かったですね。初期設定では,実験レポートに不向きな体裁だったので,適した体裁に変更してきました。非常にシンプルな見やすいグラフに生まれ変わりました。(学校や実験担当者によっては体裁が指定されていると思いますので,そちらに合わせてください。)
しかし,感じたことはありませんか?
「体裁を整えるだけで面倒くさい!」
その通りです。
一つのグラフに対して,いちいちこんなことをしていたら,日が暮れてしまいますよね。
そこで,実験レポート用のテンプレートを作りましょう。
実は,エクセルには,グラフのテンプレート機能があり,先ほどの手順で行った書記設定を保存し,すぐに呼び出せるようになっています。
次に,そのテンプレートの保存方法を解説します。
グラフを早く効率よく書く方法(テンプレート化)
エクセルのテンプレート機能を使うことで,あんな面倒くさい書記設定に時間をかける必要が無くなります。
ではさっそく,やってみましょう。
グラフ上で右クリックし,「テンプレートとして保存」を選択。
テンプレートに名前を付ける。今回はわかりやすいように「実験用」と名付けてみました。
それでは,保存したテンプレートを呼び出してみましょう!まず,以下のように適当にデータを作ってみました。データXとデータYの関係をグラフ化してみましょう。
データを選択した状態で,「挿入」タブの「グラフ」の右下のマークをクリック。
「すべてのグラフ」⇒「テンプレート」と進むと,先ほど保存した「実験用」のテンプレートが出現します。「実験用」を選択し,OKを選択。
すると,変なグラフが出てきてしまうので,少し手直しします。データの選択範囲がおかしいので,変更しましょう。まず,C9の右下をクリックして,そのままB9までドラッグしてみてください。
次に,もう一度,B9の右下部分をC9までドラッグしてみてください。
すると,なぜかいい感じにデータが2つにちゃんと分かれてくれます。(一発でここまで行く方法を知っている方は教えていただけると幸いです。)グラフの方は,すでにほぼ完成していることがわかります。あとは,横軸と縦軸のラベルだけ変更すれば完成です。
これで完成です!このようにテンプレート化することで,一瞬でグラフを書くことができます。
まとめ
今回は,学生実験で必ず記載するグラフの書き方について解説してきました。
グラフのテンプレート化は非常に便利な機能ですので,ぜひ使いこなしてください。
テンプレートを使いこなすことで,近似曲線や数式の挿入,第二軸の挿入などの面倒な作業もテンプレート化することができます。
ぜひ,使いこなして,時間短縮を狙いましょう。